PID制御
流れのある水の中で、物体を目標の位置へ動かして留める PID 制御を 100 秒間シミュレートします。比例・積分・微分の各ゲインや流速を変えると、位置と速度の応答、整定時間などの指標がすぐに変わります。
PID ゲイン
今の誤差に掛ける
誤差の蓄積に掛ける
誤差の変化率に掛ける
制御対象
時刻 0 の位置
m
時刻 0 に与える目標
m
流れに対する速さ
m/s
外乱として位置に加わる
m/s
操作量が効くまでの 1 次遅れ
位置
ステップ応答速度
流れに対する速さブロック図
計算結果
- 整定時間 ts(±2 %)
- 立ち上がり時間 tr
- オーバーシュート
- ピーク時刻 tp
- 終了時の偏差 eend
- 誤差の積分 IAE
- 最大速度 |v|max
動作原理と式
目標位置 と現在の位置 の差 から操作量 を決めます。比例項は今の誤差に、積分項はこれまでの誤差の蓄積に、微分項は誤差の変化の速さに応じて働きます。比例項を強めると速く近づく一方で行き過ぎやすく、積分項は残った偏差を消しますが振動を招きやすく、微分項は行き過ぎを抑えます。
制御対象は流速 の流れの中の物体です。操作量は応答性 の 1 次遅れを経て速度 を変え、位置は で動きます。 刻みで 1000 ステップ計算します。 として始めるため、最初の 1 ステップでは微分項が大きく出ます。立ち上がり時間は変化幅の 10 % から 90 % まで、整定時間は位置が目標の ±2 % の範囲に収まったままになるまでの時間です。
出典: K. J. Åström, R. M. Murray, Feedback Systems: An Introduction for Scientists and Engineers, 2nd ed., Princeton University Press(11 章 PID Control)。離散化と制御対象のモデルはこのツールの実装による。